湯沢、横手、大仙市長、知事に窮状説明 大雪受け支援求める

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 秋田県南部を中心とする記録的大雪を受け、佐竹敬久知事は6日、被害の多い湯沢、横手、大仙の3市を訪れた。市長らは、除排雪に苦労している状況や、県への支援要望などを伝えた。

【湯沢市】市道の除雪追い付かず

 この日最初に訪れた湯沢市では、鈴木俊夫市長が、道路や家屋の除排雪作業に対する支援を求めた。

除雪作業の支援などを求める鈴木市長(右)


 鈴木市長は、市道の除雪が追い付かず、緊急車両の活動に支障を来す恐れがある集落が多く発生している状況を説明。「他地域からの除雪の支援などをお願いしたい。175台の除雪車をフル稼働しているが、1日何回走っても間に合わない」と訴えた。

 除雪業者の手が回らないとして、高齢者宅の雪下ろしなどの支援も求めた。市によると、市内では5日現在、小屋が倒壊したり民家の軒先が折れたりするなどの建物被害が17件発生。「雪下ろし業者が見つからない」「空き家から落雪しそうだ」などといった雪に関する相談が計110件寄せられている。

 佐竹知事は「県北などから人手を回せないか、現在建設部で調整している」と話した。

【横手市】雪下ろしの人手不足、事故や農業被害多発

 横手市では、高橋大市長が冒頭、自衛隊への災害派遣要請と災害救助法適用への尽力に感謝の言葉を述べた。災害救助法について、佐竹知事に同行した県の担当者は「国とのやりとりで、いつでも適用してくださいと言われている」と話した。

佐竹知事(右)に横手市内の状況を説明する高橋市長

 高橋市長は「この時期にこれほどの雪は経験がなく、被害は確実に出る。冬本番はこれからで予断を許さない。どんな手も借りたい状況」と述べ、「引き続き応援お願いします」と要望した。

 横手市内では雪下ろしの人手不足が深刻。高橋市長は「予約待ちが続き、みんなおびえながら暮らしている。高齢者の心配がないように全力を尽くす」と強調。さらに「通学路の安全をしっかり確保しなければならない。全力で対応する」と話した。佐竹知事は「落雪の事故が怖い。十分に注意喚起してほしい」と述べた。

【大仙市】除雪作業中の人身事故多発

 大仙市では、老松博行市長が、除雪作業中の人身事故や、農業被害などが多発している現状を説明。除排雪が追い付いていない状況も訴え、支援を求めた。

大仙市の積雪状況などを説明する老松市長(左)


 老松市長は、市で独自に観測している同市大曲の積雪が5日時点で166センチと平年の3・6倍、市内8地点の平均は123センチで2・9倍になったことを強調。市道の除雪が間に合わず、除排雪車両も通行に苦慮している状態だと伝えた。今後さらに大雪が予想されていることから「まだまだ油断できない」と強い懸念を示した。

 大雪による被害については、死亡、重軽傷含め人的被害が10件以上に上っているほか、農業分野ではビニールハウスの損壊が多数確認されていることなどを報告。倒木による停電も発生したとした。

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