県南の住民から悲鳴 一刻も早く、除雪ボランティア急募

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 「早く雪下ろしをしないと」―。記録的な大雪を受け、秋田県南部の住民から悲鳴が上がる。横手、大仙、湯沢3市の社会福祉協議会は除雪ボランティアを例年通り募集しているが、新型コロナウイルスの影響で県外からの募集は困難。横手市社福協は県内限定の緊急募集を始めた。

 横手市大森町上溝で1人暮らしする佐々木謙一さん(84)は、連日雪寄せに追われている。月に4、5日は市立大森病院に通っているが、今月はまだ行くことができていない。

 さらに気掛かりなのは1メートル近くまで積もった屋根の雪。佐々木さんは「業者が忙しく、雪下ろしができずにいる。自分は年寄りで足がふらついて危ないので絶対にできない。雪下ろしをやってくれる人がいれば助かる」と話す。

 市社福協は、除雪ボランティアの募集を例年通り11月下旬から行っているが、年末年始を通じて積雪が増え続けたため、4日にホームページで緊急募集の告知を始めた。

 これまでに登録した人や登録を予定する人は約200人。緊急募集以降、徐々に増えている。一方、除雪依頼や相談は4日以降、急激に増え、市内の横手地域だけでも30件を超える状況という。

 除雪ニーズが増す一方、今年は新型コロナの影響で県外からはボランティアを受け入れられないという歯がゆさもある。

 「例年なら県外企業からもボランティアが来てくれるんだけど…。今年はそれもないので人手が足りない」と担当者。「とにかくすごい雪で大変な状況。1世帯1回のボランティア派遣では済まず、今冬は2、3回と派遣しないといけないかもしれない。一人でも多くの方に登録してもらえるとありがたい」

 ボランティアをするには市社福協への登録が必要。新型コロナ感染防止のため、事前に県外への移動歴などを伝える必要がある。

 ボランティアによる除雪の対象となるのは、65歳以上の高齢者世帯などで、市社福協が双方の希望を踏まえ、マッチングし派遣する。

 問い合わせは、市社福協TEL0182・36・5377。ホームページから登録申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、ファクス(0182・36・5388)またはメール(tiiki@yokote-shakyo.jp)する。

湯沢、大仙でも募集


 大雪に見舞われている湯沢市、大仙市の社会福祉協議会も、高齢者世帯などの除雪を担うボランティアを募集している。今冬の記録的な雪に伴う特別な募集はしていないが、住民からのニーズは高いという。

降り積もる雪に「お手上げ」と話す高橋さん=7日午後3時ごろ、湯沢市皆瀬


 昨年1月に母親を亡くし、今は1人で暮らす湯沢市皆瀬の高橋栄一さん(66)は「短期間でこんなに積もったことはない。一人で雪下ろしは危険と言われるが、下ろさないと家がつぶれてしまう」と嘆く。今冬は既に4回も屋根に上っているといい、「毎日降りっぱなしでお手上げだ」と空を見上げた。

 湯沢市社福協では常時、除雪ボランティアを受け付けているほか、市内の事業所や団体、学校などにも呼び掛け、ボランティア隊を結成。除雪サービスを提供している。大仙市社福協も登録制度を設けてボランティアを募り、「大仙雪まる隊」と称して活動を行っている。

 問い合わせは、湯沢市社福協TEL0183・73・8696、大仙市社福協TEL0187・63・0277

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