大停電に続き沿岸部ドカ雪… 「疲れ感じる暇はない!」

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
スコップやスノーダンプを手に、家の前に積もった雪を寄せて通り道をつくろうとする住民=9日午後1時10分ごろ、秋田市御野場
スコップやスノーダンプを手に、家の前に積もった雪を寄せて通り道をつくろうとする住民=9日午後1時10分ごろ、秋田市御野場

 真冬の大停電がほぼ解消して一夜明けた9日、秋田市など本県沿岸部は「ドカ雪」に襲われた。寄せても寄せても積もる雪に、人々はため息をついた。

 「雪かきをしている方が、かえって暖まる」。停電が続いた秋田市御野場に住む女性(70)は、自宅周辺で除雪に精を出した。

 自宅が停電し、暖を求めて8日から同市牛島地区に住む妹の家に身を寄せた。翌9日の午前11時に戻ったが、冷え切った部屋は暖房をつけてもなかなか暖まらなかったという。スコップを手に「疲れを感じている暇はないですね」と話した。

 同じ御野場に住む佐藤実さん(55)はこの日正午前に2度目の除雪。停電中は自宅で毛布にくるまり、寒さをしのいでいたという。「停電が復旧し、今度は大雪。もう大変だ」

 同市土崎港西の男性(72)は停電後、反射式ストーブを探した。ホームセンターを4カ所回ってようやく見つけたという。9日は住民同士で生活道路の除雪に追われ「いろいろ続くが、雪国に生まれた運命なのかもしれない」

 由利本荘市でも多くの人が雪寄せ作業に追われた。同市小人町で1人暮らしする女性(85)は、朝起きたら雪が膝まで積もっており驚いた。スノーダンプを手に「1人だから自分で何とかするしかない」と話した。

 同市二番堰の高橋舞さん(33)は小学3年の長女と作業。「ずっと本荘に住んでいるが、ここまでの大雪はあまり記憶にない。これ以上降らないでほしい」と話した。

 雪にタイヤが埋まり、動けなくなる車も少なくなかった。秋田市新屋の市道では、同市飯島の会社員男性(30)の乗用車が立ち往生し、男性から連絡を受けた同僚2人の手を借りて脱出。「こんなことは初めて。来てもらって本当に助かった」とほっとした様子だった。

 秋田市のタクシー会社には午前8時ごろから配車依頼の電話が殺到。JR秋田駅西口のタクシー乗り場には列ができていた。

 「車が立ち往生している場所が多く、タクシーが思うように向かえない。平均1時間は待ってもらっている」。国際タクシーの高田和明社長(55)は話した。数百メートルの移動に30分から1時間を要するケースもあったといい「やっと着いたら、今度は待っているはずのお客さんがいなくなっていることもあった」

 路線バスは雪の影響で運行を取りやめ、JR秋田駅前バスターミナルは午後4時ごろ閑散としていた。

秋田の最新ニュース