完成したばかりなのに…三関せりメガ団地、雪の重みで倒壊

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雪の重みでつぶれた園芸メガ団地のハウス
雪の重みでつぶれた園芸メガ団地のハウス

 秋田県湯沢市の伝統野菜・三関せりを生産する同市関口の園芸メガ団地が、今冬の記録的大雪で被害を受けている。昨年12月21日の時点で29棟のうち5棟が雪の重みで倒壊。その後も市には複数件の被害の連絡が寄せられているが、雪深く確認が困難で全容を把握するのはまだ先になりそうだ。メガ団地は三関せりのブランド力をさらに高めようと、昨年10月に完成したばかり。農家からは「この雪はいつまで続くのか」とため息が漏れる。

 同市関口字宮田の県道沿いの雪壁の向こうに、パイプハウスがずらりと並ぶ。ビニールが張られたものと、既に収穫を終え骨組みだけとなったものが入り交じり、一部は上半分がひしゃげ、つぶれていた。

 メガ団地は地区の11個人・法人でつくる任意組織「関口園芸団地組合」が整備。国や県の補助を活用し、2020、21年度でハウス41棟と露地用の圃場を整備する計画で、昨年10月にこのうちの29棟が完成した。

 29棟では20年度から三関せりの生産がスタートしたが、一部のハウスが先月中旬以降の大雪で倒壊。同組合によると、通常はハウスの上に雪が積もっても接着面が解けてハウス脇に滑り落ちてくるという。だが今年は気温が氷点下で推移したため滑り落ちない上、休みなく大雪が降り続いたため重みでハウスがつぶれてしまった。

 まだ組合でも被害の全容を把握できておらず、千葉八十二副組合長は「もう少し雪が落ち着いてくれないことには、どのくらい被害が出ているかも皆目見当がつかない」と嘆く。

 農作業にも影響が出ている。例年であれば12月末から1月上旬にかけてが収穫の最盛期だが、この年末年始は除雪作業にかかりきりになったため、収穫のピークが中旬から下旬にずれ込む見込みという。

 千葉副組合長は「各農家は補償を受けて再建することになるだろう。めげずに次年度の生産に向け頑張るしかない」と話す。

 市によると7日現在、半壊、全損含め165件のパイプハウス被害が確認されている。市農林課は「例年この時期であれば2、3件の被害しか上がってこないのだが…。果樹の枝折れなども懸念され、今後雪解けとともに被害は拡大すると思われる」とした。

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