「下に人がいたら…」落雪の瞬間とらえた動画に反響【動画】

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 屋根から勢いよく滑り落ちる大量の雪-。秋田県横手市十文字町の高校教諭沼田善之さん(42)が、ツイッターに投稿した動画の再生回数が78万回を超え、話題となっている。沼田さんは「反響の大きさに驚いている。少しでも雪の怖さが伝わり、事故防止につながればいいと思う」と話している。

 映像は10秒ほど。今月4日午後2時ごろ、沼田さんが自宅敷地内の除雪をしていたところ、向かいの家の屋根から雪が落ちそうだったためスマートフォンで撮影した。当時、屋根の上には約1メートルの雪があったという。

屋根からの落雪を捉えた動画の各場面(沼田さん提供)


 沼田さんのツイッターには「この下に人がいたらと思うと恐ろしいの一言です。気を付けて下さい」「屋根にも雪崩ってあるんだなあ」といった閲覧者のコメントが並んだ。県内外のテレビ局からも取材依頼が寄せられた。

 沼田さんは「小さな落雪は見慣れていたが、あれだけの量の雪が一度に落ちてくることはほとんど無かった。正直これほどの反響があるとは思っていなかった」と話す。

 今冬は年末年始の寒波で急激に雪が降っていた。「軒下にいたらひとたまりもない。決してなめていたわけではないが、屋根の下を通るときは気を付けないといけない。改めて雪の危険性を感じる機会になった」

 撮影した4日、横手市の最高気温は氷点下2・5度。専門家によると、直近7日間の降雪量が40センチ(内陸南部は60センチ)を超えた中で気温が氷点下4度を上回ると屋根の雪が滑り、落雪などの事故が起きやすくなる。県内は今週後半以降、気温が平年並みかやや高くなり、雪や雨の降る日が多いとの予報だ。

 過去の気象データを基に積雪分布などを研究している秋田大学教育文化学部の本谷研准教授(気象学)は「県南部を中心に既に記録的な大雪となっている。今後の降雪が平年並みでも、雪に関する事故が起こりやすい状況にある」と指摘する。

 県のまとめでは、県内でこの冬、屋根からの落雪や雪下ろし中の作業事故など雪の事故の死傷者は既に150人を超えた。「12月は急激な積雪増加で事故が多かった。今月下旬以降は高温傾向の予報で、徐々に除雪や雪下ろしも追い付いてきており、何とか現状で踏みとどまってほしい」と本谷准教授。

 市街地では引き続き、屋根の積雪や雪庇(せっぴ)からの落雪に注意が必要と強調。雪下ろしの際は命綱を使い、はしごをしっかり固定する。山間部は多量の降雪で斜面が不安定になっている場所が多いため、急斜面の下には立ち入らないといった対応が大切になるとした。

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