お湯使えずつらい… 停電で給湯器や配管故障、影響は長期化

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秋田市の桜温泉には夕方以降、自宅でお湯が使えない家族連れが次々と訪れた=13日午後7時20分ごろ
秋田市の桜温泉には夕方以降、自宅でお湯が使えない家族連れが次々と訪れた=13日午後7時20分ごろ

 7~8日に秋田県内で発生した大規模停電の影響で家庭用給湯器の故障や配管の凍結が相次ぎ、市民生活に大きな支障が出ている。殺到する修理依頼に業者やメーカーが対応しきれず、連日入浴施設に通う生活を余儀なくされる人も多い。市民からは「お湯が使えないのはつらい」「いつになったら直るのか」といった声が上がっている。

 秋田市御野場の40代男性宅では停電があった7日午後7時以降、自宅でお湯が使えなくなっている。空気中の熱を利用する給湯器「エコキュート」が故障。メーカーに修理を依頼したが、まだ連絡がないという。

 男性は5人家族。2~9歳の子どもが3人おり、故障後は近くの実家の風呂や入浴施設を利用している。「我慢してきたけど、もうそろそろ限界。さすがに耐えがたい」と男性。5人分の入浴料に加え、給湯器の修理代も見込まれ、「負担はかなり大きい」と話す。

 秋田市桜の「桜温泉」には自宅の風呂を使えなくなった人が連日訪れ、利用者が普段の2倍近くになっている。13日に訪れた同市東通の女性(62)宅ではガス給湯器が故障し、約20万円の新品購入を決めた。だが業者への注文が殺到し、納入時期は未定だという。

 自宅では皿洗いにも水しか使えず、スーパーの弁当や総菜を買って洗い物を減らしている。「本当に不自由。いつまで続くのか」と話した。

 同市東通の30代男性宅でも7日夜の停電直後からエコキュートのお湯が出なくなり、気温が上昇した12日午後に復旧。「また寒波がきたら同じような事態に陥るのかと考えると本当に怖い」と話した。

 同市楢山登町の美容室でも給湯器の故障でシャンプーができなくなり3日間休業。約20人の予約を断った。新型コロナウイルスの影響で売り上げも減っており、店のスタッフは「新年を迎え頑張ろうと思っていたのに」と嘆いた。

 エコキュートの保守点検を行うパナソニックLSテクノサービス(大阪)によると、県内では12日までの5日間で約350件の修理依頼があった。宮城県内からも人員を派遣して家庭を回っているが、全ての依頼に応えるめどは立っていないという。同社は「点検や修理に時間がかかり、利用者に申し訳ない。できるだけ早く解消できるように努めていきたい」としている。

 住宅設備機器メーカーのコロナ(新潟)でも秋田市を中心に給湯器の修理依頼が相次ぎ、13日午前までに県内で約400件に上った。岩手、青森からも応援を呼んで対応しているといい、同社は「月内に全て復旧できるよう対応を急ぎたい」としている。

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