大雪農業被害3億円超 県、融雪や施設復旧補助へ

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 秋田県は13日、記録的大雪による農林水産関係の被害額が12日時点で3億2394万円に上ることを明らかにした。積雪のため被害を確認できない地域があるため、額はさらに膨らむ見通し。県は樹園地の除雪や融雪、果樹や施設の復旧支援などへの補助事業を実施する方針。県議会農林水産委員会で説明した。

 被害額の主な内訳は農業生産用施設などが3億165万円、農作物などが1668万円。施設被害は1019棟を確認しているが、被害額が判明しているのは498棟にとどまる。このうち水稲育苗用や園芸用のパイプハウスが397棟、畜舎などその他の施設が101棟。ビニールを被覆していないパイプハウスの被害も目立つという。

 被害額を県地域振興局の管轄範囲ごとにみると、雄勝(9882万円)が最も多く、仙北(4856万円)、由利(4630万円)と続いた。雄勝、仙北、平鹿(4500万円)を合わせた県南部の被害額は計1億9239万円で、全体の64%を占める。

 農作物などの被害は、セリやホウレンソウなどの野菜が624万円、菌床シイタケが614万円、花卉(かき)が429万円だった。

 県農林政策課の安藤鷹乙(たかお)課長は「積雪の多さから被害が確認できていない現場も多い。特に果樹は雪に埋もれた状態」と説明。今後の融雪による雪面降下で枝が折れるなどの被害が拡大し、被害額が膨らむとの見通しを示した。

 林業関係では鹿角市、秋田市、由利本荘市で育苗用パイプハウス4棟の損壊(被害額517万円)、水産関係では湯沢市で養殖用パイプハウス1棟の損壊(43万円)などが確認された。

 こうした被害を受け、県は樹園地の除雪・融雪の補助(10アール当たりの上限3万円)、園地へのアクセス確保の補助(1カ所当たり上限7万円)をそれぞれ実施する。補助率はいずれも2分の1以内。このほか、苗木の補植・改植費などを補助する果樹復旧支援事業(補助率2分の1以内)、果樹棚やパイプハウスなどを対象にする施設復旧支援事業(補助率3分の1以内)も検討している。

 県農林水産部の佐藤幸盛部長は「現場のニーズを聞き、足りない部分は肉付けしたい」と述べた。2月県議会に関連事業費を盛り込んだ補正予算案を提出する予定。

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