除雪ボランティアは格安で宿泊できます 横手市十文字のカモシバ

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カモシバの駐車場を除雪する菅原さん(右)

 秋田県横手市十文字町のゲストハウス兼飲食店「CAMOSIBA(カモシバ)」が今月、大雪を受けて市内で活動する除雪ボランティアが格安で泊まれるプランを始めた。オーナーの阿部円香さん(30)は「除雪作業に苦労する市民や、果樹被害を受けた農家の悲鳴を聞き、少しでも力になりたいと思った」と話す。

 岩手県遠野市の菅原尚人さん(32)は、12日から17日まで宿泊プランを利用し横手市に滞在。十文字町の農家細川博之さん(38)の農園で、雪に埋まったリンゴや桃の木を掘り出す作業を手伝った。

 細川さんの農園には、12日から毎日2、3人が手伝いに訪れている。リンゴの幹や枝が雪に埋まると、ネズミが動き回って樹皮を食い荒らす被害が懸念されるといい「一刻も早く掘りたい。気温が上がって雪が重くなり、人手が必要」と話す。

 住民が「これまで経験したことのない」という量の雪が一帯に積もり、サクランボ栽培のハウスが倒壊しているところもある。細川さんは「カモシバが起爆剤となって、ボランティアが増えるとありがたい」と期待を込める。

 菅原さんは15日、カモシバの駐車場でも除雪を手伝っていた。「安く泊まれることももちろんだが、衣食住のサポートがあり人のあったかさを感じられるところがいい」と話した。

 阿部さんは2017年4月、築約100年の古民家をバーと宿泊スペースに改装してカモシバをオープン。地元産のリンゴを使った発泡酒の商品化も手掛けている。

キッチンがある共有スペース

 この冬の記録的な大雪は、発泡酒の原材料であるリンゴの生産農家にも影響。阿部さんは、親しい農家のビニールハウスがつぶれたり、果樹が折れても自宅の雪寄せで手いっぱいだったりという状況を知った。

 「雪寄せにはマンパワーが必要。人を集めるために、少しでもお手伝いできればいい」と思い立った。除雪を手伝いに行きたいが、どこに宿泊すればいいか分からないという知り合いの声を聞き、ボランティア向けの宿泊プランを設定した。

 今後も除雪ボランティアへの支援の輪を広げる考え。阿部さんは「民間や飲食店と連携して、少しでも多くのボランティアを呼べたらいい」と話した。

最大3人で泊まることのできる個室

 ゲストハウスは相部屋と個室各2部屋のほか、自由に使えるシャワーや洗面スペース、共有のキッチンを設ける。有料サービスとして洗濯機の利用や朝食の提供なども用意している。

 通常の宿泊料金は1泊1人3200円から。除雪ボランティア向けのプランは1泊が2500円、連泊は1泊当たり2千円で受け入れる。問い合わせはTEL0182・23・5336

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