仙台への高速バス利用者急増 地震による新幹線運休受け

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仙台行きの高速バスに乗り込む利用客=15日午後2時55分ごろ、秋田駅東口バス乗り場

 13日深夜、福島県沖を震源として発生した地震で、秋田新幹線こまちが当面、盛岡―東京間を運休することになった。JR秋田駅や秋田空港では15日、交通手段の変更を余儀なくされた人の姿がみられた。受験生の移動にも影響が出た。

 15日午後2時55分ごろ、JR秋田駅東口の仙台行き高速バス乗り場に、乗車を待つ人の列ができていた。出張のため新幹線で仙台へ行く予定だった秋田市外旭川の会社員男性(38)は「バスが混むかもしれないと思って急いで予約した」と話した。

 高速バスを運行する秋田中央交通によると、この日は複数の仙台便が満席。16日も予約が立て込み、満席に迫る便があるという。担当者は「新幹線が動かないと決まってから予約がどっと増えた」と話した。

 秋田空港では午前9時10分ごろ、ターミナルビル2階の保安検査場に搭乗客の待機列ができていた。航空各社はこの日、臨時便を設定したり、定期便も座席数の多い機体を使用したりして利用客の受け入れに動いた。

 出張で秋田市を訪れていた東京都町田市の男性(51)は「新幹線で帰る予定だったが、地震で急きょ航空券を買った。ひとまず帰れるようで安心した」。都内の会社員女性(28)は旅行先の青森県で地震に遭い、復路の手段を求めて秋田空港まで足を運んだといい「特急で弘前から秋田に来た。急なことでびっくりした」。

 全日空によると、15日の定期便は満席に近い便もあり、搭乗率はこの1、2カ月の倍以上だという。

 代替手段の確保に困る人もいた。観光で青森県を訪れていた東京都の女性(55)は、14日に新幹線で帰京する予定だったが、特急と上越新幹線を乗り継いで東京へ戻ることにした。秋田駅で特急いなほの出発を待ちながら「深夜バスも満席で取れなかった。何とか秋田まで来たが、電車の乗り継ぎで一日が終わってしまう」と嘆いた。

 対応を迫られた受験生も。秋田高校によると、地震後に新幹線に乗る予定だった一部の生徒が飛行機に変更し、受験地に出発。既に受験地にいる生徒も1日延泊するなどした。受験への影響は今のところみられないという。

 高校教育課は15日午後2時現在で、こまちの運休に関連する生徒からの相談は把握していないという。

 このほか、東北各県をはじめ県外に支店や営業所のある複数の企業は取材に、新型コロナウイルスで出張自体を控えているほか、飛行機や社用車を使っているとし、大きな影響はないとした。

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