北斗星(2月16日付)

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 就寝して程なく、携帯電話から緊急地震速報の警報音が鳴りだし跳び起きた。部屋や廊下の照明をつけ、隣室の家族に声を掛ける。揺れが激しくなるまでのわずかな時間でも案外やれることはあった

▼13日深夜発生の福島県沖を震源とする地震の規模はマグニチュード(M)7・3。気象庁は2011年3月の東日本大震災の余震という見解だった。この地域での震度6強は同年4月以来。これほどの規模の地震を10年前の余震といわれてもぴんとこなかった

▼しかし海外に目をやれば同様の事例はある。M9級だった04年のスマトラ沖地震では7年半後にM8・6の大きな余震が起きている。東日本大震災も同じM9級の巨大地震であることを思えば納得できる

▼余震とはいえ震度6強だ。福島県の常磐自動車道では土砂崩れが発生した。その写真を見れば被害の甚大さがよく分かる。各地で家屋の被害もあり、けが人は多数に上った。揺れの大きかった地域に家族が住む方はさぞ心配されたことだろう

▼本県で最大だった震度は4。屋根に雪のある家屋が揺れるのはどんなにか不安だったことか。東北新幹線の一部区間は当面運休する見通し。空路や高速バスに切り替えざるを得ない受験生もいるだろう

▼さらなる余震を警戒する必要がある。地震で地盤が緩んだ地域では雨にも注意したい。本県など日本海側は暴風雪との予報だ。心配は尽きないが大震災から学んだ防災知識や知恵を生かしこの難局を乗り切りたい。

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