乗り鉄日和~キハ40系だけでなく、サボ交換も見納めか? 真冬の五能線編(上)【動画】

会員向け記事
お気に入りに登録

 国鉄時代末期の昭和50年代に製造され、分割民営化後も全国のローカル線で活躍してきたディーゼル列車「キハ40系」(キハ40形、47形、48形)が、次々と定期運用から離脱し始めている。秋田県内では既に男鹿線と五能線以外を走ることはほぼなくなった。男鹿線では交流蓄電式電車「EV-801系」(通称ACCUM)も使われるようになり、五能線には昨年12月、新型電気式気動車「GV-E400系」が導入された。そしていよいよ、今年3月13日のダイヤ改正をもって、キハ40系はそうした最新式の車両に全て置き換えられ、県内から姿を消す。細かいことを言えば、キハ40系を改造した「リゾートしらかみ」の「くまげら」編成は今後も残るが、「青池」など他の編成はハイブリッド気動車「HB-E300系」に切り替えられており、現在の「くまげら」編成が第一線を退くのも時間の問題だろう。

 この冬、筆者はほとんど「乗り鉄」を楽しめていない。例年は正月休みに青春18きっぷを利用して遠征を楽しんできたが、新型コロナ感染拡大が止まらない中、プライベートでの県外への外出は自重していた。その後、国の緊急事態宣言が再び発出され、秋田内陸線は減便。冬の間に行こうと計画していた由利高原鉄道沿線の「鳥海山木のおもちゃ美術館」も臨時休館となってしまった。それならばせめて、筆者にとっては最後となるかもしれない「キハ40系」の乗車だけはしておきたいところだ。2月11日、五能線へと向かった。県境をまたいだ移動を避けるため、五能線全43駅のうち、県内の11駅だけを巡る、いわば五能線の「能」を楽しむ程度のささやかな旅ではあるが。
(取材・鎌田一也)

JR東能代駅の車庫に入っていた「ありがとうキハ40・48系」ヘッドマークを装着した車両=2月11日午前7時5分ごろ


 五能線からキハ40系が引退するにあたり、昨年暮れ、JR秋田支社では、五能線の一部の列車に「ありがとうキハ40・48形」というオリジナルヘッドマークを装着した列車を運行すると発表していた。今回は、その発表で示されていた上下合わせて15本の列車を踏まえ、当初はこのような旅程を組んでいた。

秋田  午前5時27分 → 6時25分 東能代
東能代   6時27分 → 6時32分 能代
(GV-E400系?)
 ※能代駅を通過するキハ40系を、駅かその周辺で撮影
能代  7時31分 →  8時19分 岩館(キハ40系)
岩館 10時 7分 → 10時12分 あきた白神
 ※あきた白神駅を通過する列車を駅周辺で撮影
あきた白神 午後1時56分 → 2時 3分 八森
八森      3時48分 → 4時22分 東能代
(キハ40系)
 ※東能代駅でキハ40系をじっくり撮影
東能代     4時50分 → 4時55分 能代
 ※能代駅5時15分発東能代行きを撮影後、能代駅周辺を散策
能代  6時49分 → 6時54分 東能代
東能代 7時 9分 → 8時 7分 秋田


 JR秋田支社にこの日程で取材申請を出したところ、残念なことを告げられた。

「この旅程の中でキハ40系が走るのは、7時31分能代発だけですよ」


 12月のヘッドマーク装着列車運行の発表後、さらにGV-E400系への置き換えが進んでおり、キハ40系の運行はさらに減少していたのだ。

 そうとなれば、能代駅からキハ40に乗っている場合じゃない。GV-E400系に乗るチャンスはいくらでもあるだろうし、唯一のキハ40系乗車のチャンスを大事にするために、東能代駅から乗り込むことに決めた。

 ちなみに、JR秋田支社によると、3月13日のダイヤ改正まで、キハ40系が運行するのは、以下に挙げる7本で、うち秋田県内を走るのはわずか4本だという。(列車運用上の都合などにより、ヘッドマークを装着していないこともあるほか、ダイヤが乱れた場合などキハ40系以外の列車が走ることもあり得るという)。

【下り】
東能代 午前5時17分発 岩館行き(6時2分着)
▽鰺ケ沢   5時52分発 弘前行き(7時15分着)
東能代   7時23分発 弘前行き(11時55分着)
【上り】
岩館 午前6時22分発 東能代行き(7時8分着)
▽弘前 午後4時28分発 深浦行き(6時49分着)
▽弘前   6時48分発 深浦行き(9時11分着)
深浦   8時15分発 東能代行き(9時57分着)

※この記事は「会員向け記事」です。電子版への登録が必要です。
(全文 5369 文字 / 残り 3632 文字)

秋田の最新ニュース