北斗星(2月28日付)

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 行事が中止になったり、春の休校を受けて夏休みが短くなったりと、新型コロナウイルスの影響で学校生活も異例の年度となった。それでも受験の季節は例年通りにやってきた。25、26日に国公立大2次試験の前期日程が行われた

▼3月9日には県内公立高校の一般選抜入試がある。先日の本紙で県内の学習塾経営者が中学3年生に関し「コロナの影響か、『自分が置かれた環境の中で一生懸命に勉強しよう』という心構えが強くなったように思う」と語っていた

▼そうであれば、親にとっては心強い。多かれ少なかれプレッシャーにさらされる受験生に気を使うのは、各家庭共通のことだろう。コロナ禍の中では誰もが不安やストレスを抱えている。受験生も親への感謝の言葉を忘れないで

▼千葉県の中学3年生はこんな短歌を詠んだ。「待つ人がいるから毎日病院へがんばる母にエールを送る」。母親は医療従事者だろうか。母の姿を見て「私も受験勉強を頑張るから」と誓ったのではないか。そんな想像をした

▼これは東洋大学がこのほど発表した「第34回現代学生百人一首」の入選作。他にもコロナ禍の日常での思いや家族愛、友情をつづった作品が並ぶ

▼こんな入選作もあった。「プラトンもアリストテレスも教えてはくれない進路も君の気持ちも」。受験の次には就職などさまざまな人生の分岐点が待ち構えている。先行きが見えづらい今だからこそ、自分とじっくり向き合って一つ一つ答えを出してほしい。