遠い風近い風[井川直子]単機能好き
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この世へ、たった一つの使命を持って生まれたものに愛を感じる。単機能といわれる道具だ。
それも「栓を抜くための栓抜き」といった正統派より、「なぜこんなことのために!」と、ほんのり呆(あき)れてしまうくらいの用途であるほどくすぐられる。
それを自覚したのは、友人が「有名デザイナーのだから」の前置きとともにくれた、北欧みやげのフォイルカッターだった。ワインのコルク栓をカバーしているキャップシールを「切る」ためだけの道具である。
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