乗り鉄日和~静かな海、静かなGV-E400系、静かな名駅 真冬の五能線編(下)【動画】

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2月11日午前10時7分、筆者は岩館駅から最新式の電気式気動車「GV-E400系」に乗り込んだ。2両編成の快速列車に乗客は十数人ほど。さほど混み合ってはいないが、JR秋田支社から、事前に車内の写真を撮るときは乗客が写り込むことのないようにと伝えられていた(これまで乗客が写り込むような撮影する際にはJRの広報担当者に立ち会ってもらっていた)。

青を基調としたシートなど、GV-E400系の車内は落ち着いた雰囲気だった=2021年2月11日午前10時7分ごろ、岩館駅構内


そのため、この時点では満足に撮影はできなかったが、車内は青を基調としたシートなど、落ち着いた雰囲気で統一されていた。ロングシートばかりで観光客に評判の悪い701系のようなことはなく、ほっとした。

岩館駅から隣のあきた白神駅まではわずか5分。乗り心地を確かめる暇もなく、あっという間に到着してしまった。

あきた白神駅でGV-E400系を見送る=午前10時12分ごろ


あきた白神駅は1997年に開業した、秋田県内では比較的“若い”駅である。JR東日本発足以降、県内に新設されたJRの駅は、あきた白神駅の他には、井川さくら駅(1995年)と岩城みなと駅(2001年)だけである。間もなく泉外旭川駅が開業するが、県内に新駅が誕生するのは20年ぶりだ。

筆者は、あきた白神駅の脇を何度かマイカーで駆け抜けてはいるが、駅に足を踏み入れたのは今回が初めてだ。全ての快速列車が停車する割には、1面1線のこじんまりとした駅で驚かされた。おそらく、シルバーに輝く跨線橋の存在が、この駅を大きなものと見せていたのだろう。

あきた白神駅からこの跨線橋を渡った先には、「八森いさりび温泉ハタハタ館」がある。ここにしばらく滞在し、屋内で暖を取りながら、駅を通過する列車を撮影した。

GV-E400系で運行する弘前行き普通列車=午前11時37分ごろ

あきた白神駅付近を走行する快速リゾートしらかみ2号「青池」編成=午前11時50分ごろ

あきた白神駅に到着する岩館行きGV-E400系=午後1時36分ごろ


比較的穏やかな天候ではあったが、風が冷たく、車両の撮影以外のほとんどの時間を、ハタハタ館のロビーでまったりさせてもらった。新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、首都圏などに緊急事態宣言が発令されていたにもかかわらず、というべきか、むしろ緊急事態宣言が発令されていたからこそ、なのか、とにかく、ハタハタ館は、大混雑とまではいかないまでも、客足が途切れることがなかった。

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