遠い風近い風[畑澤聖悟]「あの日」から10年

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 青森中央高校演劇部「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」については、この連載ですでに何度か触れた。東日本大震災でチームメイトや家族を失った高校球児が青森の高校に転校し、イタコのコーチと出会って甲子園を目指す物語である。被災地応援のために作られ、2011年9月から現在まで、全国22都府県50市町と韓国で計105ステージ上演されている。

 「もしイタ」劇中には作劇の基本とされる「when(いつ?)」を直接示す台詞(せりふ)がない。被災者である主人公が「あの日」の出来事を語り、「あの日までは甲子園出場という夢があった」と語る。「2カ月前までは」という台詞が続くから、あとは説明不要。当時、「あの日」といえば2011年3月11日以外には考えられなかったのである。

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