遠い風近い風[小嵐九八郎]夫婦の惚け対策

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 俺は76歳、かみさんは高校時代の1学年上級生で77歳だが、コロナ禍で変わった仕事とかはなく、以前と同じである。そもそも当方は会社に出勤することはなく、自宅か仕事場で資料を調べ、原稿を書いてきた。但(ただ)し、雇い主の出版社が俺の原稿の好い加減さや売れ行きの悪さを叱る時は、銀座あたりの飲み屋に呼び出す。銀座と聞くと響きは良さそうだが、なに、川崎の赤提灯(ちょうちん)の倍の高さで味は半分だ。今時は、出版社もパソコンやスマホに負けそうでしんど。

 娘2人は、去年の春は「会社に出なくて幸せえ」と燥(はしゃ)いでいたけれど、2カ月もすると「普段うるさい上司に文句を付けられずに淋(さび)しい」、「やっぱり同じ社員同士の温(ぬく)もりがないのは悲しい」と言いだして久しい。

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