北斗星(4月9日付)

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 先の日曜日の県内は選挙一色だった。知事選の他に自治体によっては首長選なども行われた。中でも秋田市は市長選、県議と市議の補欠選挙の投票が重なり、同時4選挙になった。有権者は投票所で4枚の投票券を渡された。同市としては前例がないという

▼市議補選では無効票が1万7332票に上った。投票総数の12・7%という数字は異例。県議補選も無効票が1万票を超えた。県選挙管理委員会によると、多くは白票。担当者は「知事選と市長選だけ誰に投票するかを決めて投票所を訪れたため、補選は誰に入れるか選べなかった人が多いのでは」と推測する

▼期日前投票をした有権者の中には、投票順4番目だった市議補選の投票箱を前にして「候補者を知らないから」と投票券を受け取らずに帰った人もいた。同じような思いで、やむなく白票を投じた人が多かったのかもしれない

▼知事選や市長選の陰に隠れて、補選は影が薄くなりがちなのは確かだろう。公約も人物像も知らない人に票を投じられないという考え方も、一概には否定できないように思える

▼知事選では、投票所に足を運び白票を投じることさえしなかった有権者が全県で36万人余りもいた。知事選の投票率56・56%は過去最低だ。こちらの数字の方が問題が大きいと言うべきか

▼ことしは秋までに総選挙が行われる。他の選挙が重ならない限り、有権者が手にする投票券は小選挙区と比例代表の2枚。白票でも棄権でもない選択をしたい。

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