【教育2021】小中生全員にデジタル端末 可能性と課題は…

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 学びの場の今を伝える「教育2021」は、学校や地域、家庭、さまざまな現場の声を聞きながら、教育の未来を見つめていきます。日曜日を中心に掲載予定です。


 子どもたちが学校で使う道具がことし、大きく変わる。全国の小中学生に1人1台ずつデジタル端末が行き渡り、学校で本格的に活用されるのだ。どの授業で、どんなふうに使うのか。課題はないのか。新たな学びを模索する秋田の教育現場を取材した。

学校に配布されたタブレット端末の設定を行う業者=2月、秋田市内の小学校


 全国の小中学生全員にタブレットやノートパソコンなどのデジタル端末を行き渡らせる事業は、教育現場の情報化の遅れを解消するため国が2019年度に打ち出した「GIGA(ギガ)スクール構想」に基づいて行われてきた。

 当初は23年度までに配布を終える計画だったが、新型コロナウイルスの流行で予定が変わった。全国の学校が相次いで休校となり子どもたちの学びの時間が失われたことから、自宅にいながらオンラインで学べる環境を整えるため国が計画を3年早め、急ピッチで配備を進めてきた。

 県内では、先月末までに全ての小中学校への配布が完了している。

自治体関係者「明日にでも使ってほしい」


 「環境は整った。先生方には明日にでも使ってもらいたい気持ちがある」。県南のある自治体担当者は語る。

 だが、実際に学校でデジタル端末が活用され始める時期はばらつきそうだ。

 「早ければ4月中旬」「4月は準備期間で、5月ぐらいから」「秋ごろ」「未定」。県内25市町村に聞くと、回答はさまざま。中には昨年度から既に授業に取り入れている自治体もあった。

 すぐには始められないとする複数の自治体は「校内のインターネット環境の整備が追いついていない」、「現場の先生たちへの研修がまだできていない」と理由を挙げる。

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