北斗星(4月13日付)

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 男子ゴルフの松山英樹選手(東北福祉大卒)は有言実行の人だ。東日本大震災から10年の節目を迎えた3月、次のようにコメントしている。「もう10年たつんだな。プロゴルファーなので結果を出すしかない。やはり優勝しないと…」

▼その言葉通り四大大会の一つであるマスターズ・トーナメントを制した。初出場は大学2年生だった2011年。27位に食い込んで日本人初のベストアマチュアに輝いている

▼大震災の発生はその1カ月前。一時は出場辞退も考えたという。この時は多くのファンからの後押しを受けて出場した。松山選手の「もう10年」という言葉には大震災と初出場の記憶が重なり、深い思いが込められているのだろう

▼出身地は愛媛県だがそんなエピソードもあって東北ゆかりの選手としてすっかりおなじみになった。学生時代に指導した大学ゴルフ部の阿部靖彦監督が大仙市出身という本県との縁もちょっぴり誇らしく感じられる

▼昨日は高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が各地で始まった。同時に東京など3都府県に「まん延防止等重点措置」が適用された。新型コロナのニュースばかりあふれる中に飛び込んできた朗報だ

▼その活躍ぶりは大震災の被災地はもちろん、コロナ禍で意気消沈気味の人々にどれほど励みになったことか。松山選手は東京五輪男子ゴルフの強化指定選手にも名を連ねている。五輪での雄姿に大きな声援を送ることができればと今から楽しみだ。

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