ピンクモジャ:重い雰囲気を“ブロック”した野本にMIPを

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ピンクモジャのアウェー・ブースター通信(41)


今回のコラムを書くに当たって、前回のアウェー川崎戦(2019年1月)のコラムを読み返したところ、ぜんざいが振る舞われたことと試合後に都内でファジーカス選手に遭遇したのがハイライトで、試合内容についてはさっぱり触れていませんでした。

川崎ブレイブサンダースの本拠地・川崎市とどろきアリーナでの対戦は、実は2018―19シーズンのこの1節のみ。

それなのに「とどろきで勝てない」イメージが強かったのは、このときボロクソに負けたためと思われます。

帰り道、武蔵小杉駅までの道のりの遠かったことよ。

1日目はまさかの55-82で完敗

まさかの「ゴーゴーハピネッツ」負けから一夜


今節も1日目はまさかの「55―82(ゴーゴーハピネッツ)」で完敗。

翌日顔を合わせたハピネッツ仲間はみな、「昨日、前半で帰ろうかと思っちゃったよ」と声をそろえていました。

私はと言えば朝、父親から「今日も武蔵小杉に何しに行くの」と尋ねられ「春物の洋服買いに行くんだわ」とキレ気味に言い返していました(事実ブラウスを購入)。

駅改札内でも我々をディフェンスしてくる川崎の選手たち


正直に言えば、まったく期待していなかった第2戦。

それがアウェーの地で、天皇杯王者から1勝をもぎ取れるとは思いませんでした。

3月からの6連敗で選手たちのメンタルが心配でしたが、試合休止期間を経て、いい具合に肩の力が抜けたのかもしれません。

この日のMVPは何といっても31点をあげたマーシーこと細谷選手。

このところ目立った活躍がありませんでしたが、この日は内外から得点を重ねハピネッツ勝利の原動力となりました。

マーシーの持ち味であるスリーポイントシュートがネットを揺らすたび、静かに、そして熱く沸くピンクの一団。

2日目、喜びに湧くハピネッツブースター

「マーシー!シュキーーーー」


ふと昨シーズン、宇都宮での試合で、アウェー席にマーシーのファンと思しきご婦人が来場していたのを思い出しました。

ご婦人はマーシーがシュートを決めるたびに「マーシー!シュキーーーー(※好き)」と絶叫しており、なかなかのインパクトだったのですが、この日、私は理解しました。

イケメンマーシーの鮮やかなスリーポイントが決まった時、人は声にならない声があふれ出るのだと。

あの「シュキ」は抑えきれない魂の叫びなのだと。

いつかアリーナで声が出せるようになったら、周りの迷惑にならない程度に「シュキ!」と叫んでみたいものです。

リュートやタクも素晴らしかったけれど…


第3Qブザービーターのスリーポイントを見事に沈めた保岡選手や十八番の強奪スティールを決めた中山選手の活躍も素晴らしいものでしたが、今回私がMIPを贈りたいのは野本選手です。

コールビー選手の離脱以降、役割の重要性は大きくなっていますが、いつも私が感嘆するのはベンチでの振る舞い方。

試合前の円陣では海老反りになりながら拳を上げ、味方のフリースローでは大げさなほどに一喜一憂。そしてシュートが決まるたびに立ち上がって大喜びし、中山キャプテンにユニの裾をつかまれ座らされる野本選手。

チームが不調な時はとかくベンチの空気が重くなりがちですが、野本選手がそれを一人で果敢にブロックしているのです。

試合終了後、なぜか上着をまくってユニフォームを見せつける野本選手


試合終了後、拍手で見送るブースターに向かってなぜか上着をまくって見せ、笑いを誘った野本選手。小学生男子か!でも、あなたの明るさにいつも救われます。ありがとう!

久々のアリーナグルメに気分上々


明るい気分になったのは、アリーナグルメを久々に味わうことができた喜びゆえでもあります。

店数は多くなかったものの、アリーナの内外でカレーやケバブを頬張るファンの姿を見ることができ、昨シーズンまでの日常がほんの少し戻ってきたように感じました。

ファジーカス選手と思われるが、アギラール選手の可能性も捨てがたい


私のおススメは、川崎の選手行きつけの店の裏メニューという「タンメンチサンド」。

パッケージの似顔絵は…ファジーカス選手でしょうか。ビッグで非常に食べ応えがありました。

今シーズンの「完走」を祈る日々


Bリーグらしい光景を目にしてホッとしたのもつかの間、12日から私が住む東京は、「まん延防止等重点措置」が適用されています。

またしばらく我慢の日々が続きますが、今は選手たち、そしてBリーグにかかわる人々がシーズンを完走できることを祈るばかりです。

ハピネッツも残すところ8試合、どうか無事に、激動の2020―21シーズンを終えられますように。

そして何年か後、みんなで「あのシーズンは大変だったね」と笑顔で懐かしむことができますように。


「ピンクモジャのアウェー・ブースター通信」の過去記事はこちら

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