北斗星(4月16日付)

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 「お米届きました」「選手たちに配ります」―。先月中旬、県スポーツ振興課にそんな感謝のメールが次々に寄せられた。発信者は他県の体育協会やスポーツ協会の職員ら。2月の鹿角国体がコロナ禍で中止となったのを受け、選手らのために新品種米サキホコレを送ったことに対するお礼だった

▼もともと国体開催中に宿泊先の食事で提供する予定だった。それができなくなり、配布に協力する意向を示した37都道府県の体協などに計約1300袋を届けた。1袋300グラム入り。新品種米をPRするとともに、活躍の場を失った選手らを元気づける狙いがあった。「来年の鹿角国体では現地で食べたい」との反応もあったという

▼市場デビューを来年に控えたサキホコレ。コシヒカリをしのぐ良食味を目指して開発された。今年は県内九つの生産団体が計80ヘクタールで先行作付けする。今週末が種まきのピークになりそうだ

▼消費者のコメ離れが進み、コロナ禍で外食需要も低迷している。先行作付けに取り組む横手市の農家は「厳しい環境でもサキホコレは夢を持たせてくれる。高品質を維持しコメ離れを食い止めたい」と語る

▼名称を考案した秋田市の男性は、生産者や食べる人たちへのエールを込めたと説明していた。苦しい状況が続く中だからこそ県内外に「咲き誇れ」と励ましの言葉を送りたい

▼国体中止で残念な思いをした選手にもそんなメッセージが届いたことだろう。多くの人に愛されるコメに育ってほしい。

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