桐谷健太、三度の撮影延期も調整「どうしても出たかった」 全編沖縄ロケ敢行

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映画『ミラクルシティコザ』製作発表記者会見の登壇者(左から)大城賢吾プロデューサー、ジョージ紫、桐谷健太、大城優紀、平一紘監督
映画『ミラクルシティコザ』製作発表記者会見の登壇者(左から)大城賢吾プロデューサー、ジョージ紫、桐谷健太、大城優紀、平一紘監督

 俳優の桐谷健太が主演する映画『ミラクルシティコザ』の製作発表記者会見が16日、沖縄市内にあるライブハウス セブンスヘブンコザで開催された。会見には、桐谷のほか、大城優紀、ジョージ紫、監督・脚本を務めた平一紘、プロデューサーの大城賢吾が同席した。同映画は、沖縄の日本復帰50周年の節目となる2022年初春公開を予定している。

【写真】製作発表記者会見の模様

 本作は「第三回未完成映画予告編大賞」でグランプリならびに堤幸彦賞受賞した作品を、主演に桐谷を迎えて映画化した、沖縄コザが舞台のタイムスリップコメディー。新型コロナウィルスの感染拡大を受け、三度撮影が延期されたが、今年3月下旬に沖縄市にてクランクイン。平監督のみならず製作陣、出演者、音楽担当まで沖縄にゆかりがある者が90%以上を占める布陣で、全編沖縄ロケを敢行した。

 桐谷は、「コザ という街や役者のエネルギーが素晴らしく、撮影現場のモニターで観た映像がすでに格好良かったので、スクリーンで観るのが楽しみ。すごい映画になるのではという手応えがある」と、自信のほどをのぞかせた。

 撮影が三度、延期になってもその都度スケジュールを調整し、「どうしても出たかった」と、桐谷。「脚本の着眼点が面白いと思った。面白さをそのままにどんどんブラッシュアップされていった脚本が、総数26稿にもなり、監督の作品に対する熱い思いが伝わってきた。撮影が延期になった際には、監督やキャストらがコザを紹介するYouTube動画を僕のためだけに作成してくれた。そんなことは初めて。会う前から監督や共演者が愛おしく思えるような動画だった」と、明かした。

 映画のストーリーは――沖縄市コザで暮らす若者・翔太の前に、交通事故で亡くなったはずの祖父ハルが現れる。祖父はかつて、ベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラーだった。「やり残したことがある」とハルは翔太の体をのっとり、翔太の魂は1970年代へとタイムスリップしてしまう。翔太はそこで驚きの真実を知り、あるサプライズを思いつく。翔太が仕掛けた、未来へのサプライズとは? そして、ロックンロールジジイが孫に託した、最後の夢とは?

 桐谷は「撮影では、いわゆる沖縄ロケのイメージ、青い空に白いビーチとは違い、スモーキーなライブハウスや怒号の飛び交う路地での撮影が多く、海での撮影はワンシーンのみ。撮休にキャストらと海でジャンプをした女子高生風の写真を撮ったりした(笑)。コザの街では米国を含めさまざまな文化がちゃんぷるーされていて、70年代の面影もあり、沖縄のあらたな魅力を発見できた」と振り返り、「観終わって何か自分の中にいい変化を、そして映画の力を、感じてもらえる作品になればうれしい」と、映画の完成に期待を込めた。

 本作のテーマの一つが、「70年代のオキナワンロック」。平監督は脚本執筆あたり、ジョージ紫を筆頭とするロックバンド・紫のメンバーを何度も取材した。ベトナム戦争が終結した75年にデビューした紫が、当時体験した破天荒なエピソードもシナリオに盛り込まれている。

 さらに、紫には、代表曲の提供、劇中で登場するバンドのライブ音源のレコーディングで協力。ベーシストのChrisは劇伴音楽を担当し、ボーカリストのJJは印象的な役どころで出演も果たしている。ジョージ紫は「素晴らしい撮影ができたと思っている。子どもの頃からタイムスリップやSFものが好きだった。メンバー全員に代わって改めて感謝したい。全国で公開されるのが待ち遠しい」と話していた。

 平監督は「自身ずっとコザ在住なので、なんとなく歴史は知っていたが、沖縄の日本復帰は生まれる前の出来事ということもあり、今作の製作にあたり改めて勉強をした。ジョージ紫さんをはじめ、紫やコンディショングリーン(当時の紫のライバルバンド)の方から当時のお話をほかのスタッフやキャストとともに聞く機会を設けたりした」と、協力に感謝。

 続けて、「過去篇の撮影を外でしていた時に、食堂の70代後半の女将さんとそのご友人が、映画のストーリーは詳しく知らない状態で、70年代の服装に身を包んだ桐谷さんを見て『あの時代の人だ』と泣いていた。歴史を知ることによって得るものがあるし、歴史を知ることでしか進めないときがある。コザという街も主役の映画。ぜひコザを知ってほしい」と、本作をアピールしていた。

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