北斗星(4月18日付)

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 宮崎駿監督のアニメ映画「風の谷のナウシカ」の絵看板に思わず見入ってしまった。15日付本紙の県北欄に写真が出ていた。大館市の映画館・御成座が昨年10~11月にリバイバル上映した際に制作され、今は東京の展覧会で公開中だ

▼宮崎監督が自ら描いた原作漫画の表紙絵に基づく主人公ナウシカ像を大きく右側に配し、左側に主な登場人物の群像、背景に巨大生物・王蟲(オーム)などを描いている。原作の雑誌連載が始まった40年近く前からのファンとしては、初公開当時の記憶がよみがえるようだった

▼御成座のためにボランティアで看板を描いている同市の仲谷政信さん(57)の作。自身も10代からの長年のファンだ。日本を代表するアニメの看板を手掛けるに当たって「マニアの厳しい目を意識した」という

▼開催中の展覧会は「アニメージュとジブリ展」。原作を連載し、映画化の流れをつくった雑誌「アニメージュ」と宮崎監督が設立したスタジオジブリの軌跡をたどる。主催者が絵看板の存在を知って出展を依頼した

▼かつて映画館といえば手描きの絵看板が付き物だった。最近は映画館自体が減り、看板も見かけない。そんな時代に絵看板が取り持つ本県とナウシカの意外な縁がうれしい

▼展覧会を見に行きたいが、東京はコロナ禍で「まん延防止等重点措置」適用中。県は県外との往来自粛を要請している。展覧会は東京の後、各地を巡回予定。絵看板の縁で大館展が実現すれば言うことないのだが。

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