北斗星(4月20日付)

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 昨春以降、新しい言葉が次々に登場した。外出を控える「ステイホーム(家にいること)」。人と一定距離を保つ「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」。「オンライン飲み会」というのもあった

▼新型コロナウイルスの感染防止対策として広まった。日本語にした方が分かりやすいものもある。なぜ片仮名用語を使うのだろう。疑問は一向に消えない。その中で最近あまり聞かなくなったのがオンライン飲み会だ

▼スマートフォンのビデオ通話などを使った飲食のこと。自宅にいながらグラス片手に遠方の人とおしゃべりする。1回だけ体験したことがある。一対一だったせいか、画面の相手に集中しなければならず疲れた記憶がある

▼数人なら気楽に楽しめるのかもしれない。振り返って思うのは一つ。友人と直接会って飲食し語り合いたかったということだ。対面の方が刺激を受け、話にひらめきが生まれるようにも感じる。身ぶり手ぶりも含め、全身で会話するのが人間だろう

▼この対面を再評価する動きがある。米国のIT大手はインターネットを使った在宅勤務から原則出社に切り替える。ワクチンの普及もあるが、職場で顔を合わせる方が「最も効果的に発明や協力ができる」からだ。相対する方が創造力につながるということか

▼じかに会って言葉を交わし触れ合う。当たり前と思っていたことが、いかにかけがえのないことだったか。日本ではまだ辛抱が必要だが、対面の大切さは変わりはしない。

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