コロナ下の修学旅行、対応に苦慮 日程や行き先変更

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、秋田県内の学校では昨年度に続き本年度も、修学旅行の日程や行き先の変更を余儀なくされている。刻々と変わる感染状況に、学校現場は対応に追われている。

秋田市が市立学校に出した通知。修学旅行などについて感染防止策を確実に行うよう求めている

 男鹿市の潟西中学校は13~15日に県内で予定していた修学旅行を10月に延期した。秋田市では生徒が自主行動をする計画だったが、県が9日、感染が急拡大する秋田市に限定して感染警戒レベルを5段階中4に引き上げたため、10日に対応を協議した。

 相馬仁教頭(52)は「県が秋田市に関して外出や旅行、大人数の集まりの自粛を要請したことが大きい」と話す。

 大館市の南中学校も10日、今月27、28日の修学旅行を見合わせた。1泊2日で北海道への修学旅行を計画していたといい、「感染状況を踏まえた総合的な判断」と木村大教頭(47)。日程は未定だが、8月以降に実施する予定だ。

 文部科学省は修学旅行について、教育的意義や児童生徒の心情を考慮し、適切な感染防止策を十分講じた上で、できる限り実施を検討するよう各都道府県などに求めている。

 各市町村教育委員会によると、修学旅行の実施は各学校が判断している。4月以降は少なくとも大館、北秋田、能代、男鹿、秋田、由利本荘、仙北、横手の8市に日程や行き先の変更を決めた小中学校がある。コロナ収束の見通しが立たない状況から、例年は5月に実施する旅行をあらかじめ秋以降に設定した学校も多いという。

 秋田市教委は感染警戒レベルの引き上げを受け、11日付で市立学校に感染防止対策などの留意点を通知した。修学旅行などの校外活動については、保護者の理解を得ながら感染防止策を確実に行い、状況によって実施の可否を検討するよう求めている。

 市教委学校教育課は「学校ごとに対応を検討している状況だ。昨年度に一度延期している学校は特に、子どもたちに修学旅行を経験させたくて中止ではなく延期という措置を取っているはず」とする。

 昨年東京への修学旅行を中止した秋田市のある中学校は今月、代替の修学旅行を県内で予定していた。だが感染拡大を受けて宿泊は取りやめ、学級ごとにバスで2日間かけて県内を巡ることにした。中には参加を見合わせた生徒もいるという。

 中学校の担当教員は「宿泊がなく残念がる生徒もいれば、中止にならなくてほっとしている生徒もいる。できる限り楽しんでほしいが、今の状況では制限のある活動になると思う」と話した。

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