悔しさこらえ「来年こそ」 竿燈中止に実行委、断腸の思い

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2年連続で中止となった秋田竿燈まつり。2019年は多くの人が夏の夜空を彩る「光の稲穂」を楽しんだ=19年8月3日、秋田市の竿燈大通り
2年連続で中止となった秋田竿燈まつり。2019年は多くの人が夏の夜空を彩る「光の稲穂」を楽しんだ=19年8月3日、秋田市の竿燈大通り

 昨年に続き、今年も秋田竿燈まつりのない夏を迎える。25日、秋田市竿燈まつり実行委員会が中止の方針を決定。コロナ禍の苦渋の判断に、関係者は落胆しながらも、来年こそはと前を向いた。

 「ああ、やっぱり…」。秋田市の共和町竿燈会の相澤翔子さん(35)は、記者からの電話で中止の方針決定を知ると、残念そうにつぶやいた。コロナの収束が見えない中、開催は難しいだろうとは感じていた。

 自身はおはやしの責任者。長男の琉成さん(13)は差し手、長女の菫(すみれ)さん(8)もはやし方を務める竿燈一家。子どもたちが太鼓やおはやしのリズムを口ずさむのは日常的な光景だ。

 中学2年の琉成さんは今年の開催を強く望んでいた。妙技会の小若部門に出場できるのは来年まで。優勝を目標とする中、今年は貴重な出場機会だった。「練習も全然できておらず、感覚が鈍ってしまう」。落胆する息子を励ますように翔子さんは「来年こそ、事態が収束して開催できることを願っている」と話す。

 上亀之丁竿燈会代表の富樫剛さん(44)は3歳で差し手としてデビューして以来、毎年欠かさず参加してきた。「竿燈は人生の一部」という。2年続けての中止には喪失感が伴う。

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