教育2021:発達性読み書き障害 一人一人の特性見て
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知的な障害がなく、本人は努力をしているのに、読み書きの習得が困難な子どもたちがいる。「発達性読み書き障害」と呼ばれ、30人学級におよそ2人は可能性のある子どもがいるといわれる。「一人一人に合った適切な配慮を」。保護者や支援者からは切実な声が上がっている。
「この子、難儀してるなあ。どうしてだろう」
県央部の40代女性は長男が小学2年の頃、テストの答案用紙を見て違和感を覚えた。漢字テストで何回再試験を受けても合格できないのだ。
長男は繰り返し漢字を練習した。「早生まれだから、周りより少し発達が遅いのかもしれない」。学習面では他に大きな問題がなかったため、そこまで気に留めなかった。
だが小学5年になってすぐ、女性は担任の教師から学校に呼ばれ、同級生と長男のノートを並べて見せられた。
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