【由利本荘】聖火、ボートで子吉川を移動

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子吉川をボートに乗って聖火リレーをつないだ3区の佐々木翔さん(代表撮影)


 秋田県由利本荘市の聖火リレーは、水上で聖火をつなぐ特殊区間。競技用ボートに乗り込んだランナーが、子吉川の中央で聖火の引き継ぎを受けると、4艇のボートを伴走させて川を下った。河川敷の観覧スペースには約700人が集まり、“ボートのまち”本荘ならではのリレーに拍手を送った。

 ボートで聖火を運んだのは120年近い歴史を誇る本荘高校端艇(たんてい)部のOB佐々木翔さん(18)=新潟大1年。久々の乗艇だったが、右手でトーチを掲げ、左手で舵(かじ)を巧みに操作。予定通りに約3分で約150メートルを下った。「あっという間だった。とても楽しかった」と笑顔を見せた。


 昨年はコロナ禍で目標だった全国大会が中止となり、喪失感が募った。聖火リレーの1年延期にも落胆したが、年明けにランナーを引き続き務めてもらいたいと連絡があり、応じた。「選ばれたからにはやり遂げたかったので、うれしかった」

 1年越しに大役を務め、「これまで支えてくれた多くの人への感謝を胸に臨んだ。トーチはずっしりと重く、聖火に託されたさまざまな思いを感じた」と語った。

子吉川をボートで移動した聖火を引き継ぐ北嶋咲良さん(右)=代表撮影


 ボートを降りた佐々木さんから聖火を引き継いだのは、カヌー・スプリント競技に打ち込む県内唯一の女子高校生・北嶋咲良さん(16)=本荘高2年。観衆に手を振りながらゆっくりと歩を進め、河川敷の特設ステージにゴールした。会見では「たくさん声援をもらい、楽しく走れた。この経験を生かし、日々頑張っていきたい」とはにかんだ。

 この日、聖火を運んだボートの漕手(そうしゅ)を務めたのは、佐々木さんの後輩に当たる本荘高校端艇部の4人。近藤秀主将(17)は「多くの方に注目してもらい刺激を受けた」と話した。子吉川で共に練習に励む由利高校、本荘南中の部員たちも伴走を務め、盛り上げに一役買った。

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