【仙北】田口選手、古里へ凱旋 「一生の宝になる」

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 「小さい頃に遊んだり通学したりしたことを思い出し、感慨深かった」。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の千葉ジェッツでプレーする田口成浩さん(31)=千葉県習志野市=は故郷・秋田県仙北市の第1走者としての役割を終えると、笑顔を浮かべながらそう語った。

点火したトーチを高く掲げる田口さん=8日午後4時40分、仙北市角館町


 今月1日、所属チームが悲願のリーグ優勝を果たしたばかり。古里への凱旋(がいせん)にもなった聖火リレーでは、沿道に駆け付けた多くの人たちから「おめでとう」と祝福の言葉を贈られたという。

 田口さんにとって東京五輪は選手としての夢だった。日本代表に選ばれる選手へと成長するため、愛する秋田を離れる決断をしたのが3年前。国内最高レベルの千葉の一員として戦う中で、「実力が足りない」「結果を出せない」ともがき苦しんできた。

 そんな中でつかんだリーグ制覇。代表候補からは漏れたが、「夢に向かって取り組んだ過程が大切。悔しさもあるが、聖火ランナーで五輪に携わることができるのは一生の宝になる」と、喜びを胸にトーチを手にした。


 東京五輪開催には反対意見も多いが、田口さんは肯定派だ。「自分も五輪の夢に向かって走り続けたアスリートの一人。代表選手の汗と涙を知っている。選手たちのことを思うと応援したい」。万全の感染対策の下、五輪が無事開催されるよう願いを込めて走ったという。

 先月下旬には第1子となる長女が誕生。リーグ優勝直前に生まれた、まさに「勝利の女神」だ。「記念すべき年に聖火リレーに参加できたことは誇り。子どもにも伝えて、語り継いでいってほしいですね」と目を細めた。

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