【ウェブ独自】秋田の気候、100年でどう変化? 平年値更新から見る温暖化

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 気象庁が時々の気象や天候を評価する際の基準として用いる平年値が先月、10年ぶりに更新された。県内代表地点の「秋田」(秋田市山王)では、これまでの平年値に比べ平均気温が0・4℃上昇する一方、降雪量は3割近く減少。地球温暖化の影響が見て取れる。時間軸をさらに伸ばし、100年スケールで秋田の気候の変化を見ると、どんな傾向が浮かび上がるのか。気象データから探った。

秋田地方気象台の敷地内にある露場。さまざまな気象データを観測している

新平年値は平均気温0・4℃上昇 年間降雪量28%減


 平年値は過去30年間の平均値を基に10年ごとに更新している。新たな平年値は1991~2020年の観測値から設定。全国的に年間平均気温は0・1~0・5℃ほど高くなった。

 秋田の年間平均気温は0・4℃上がり、12・1℃に。最高気温が30℃以上の真夏日が年間3・9日増える一方、最高気温が0℃未満の真冬日は3・0日減った。年間降水量は1742ミリで3%増え、年間降雪量は273センチで28%減少。桜の開花日は1日早まり4月17日になった。

 降雪量は秋田に限らず、青森15%減、山形33%減、富山34%減など多くの地点で減少が目立った。気象庁によると、冬の気温上昇で雪が雨に変わったことに加え、観測機器を超音波式からレーザー式へと更新したことも影響しているという。

 秋田の年間平均気温の変化について、比較可能な1883年から直近の2020年までの140年近くを「ヒートマップ」というチャートで表すと、ある特徴が浮かび上がる。1980年代後半からの急速な気温上昇だ。


 こうした傾向は国内の他の地点でも同じ。背景について気象庁は「温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化と、数十年周期の自然変動の影響があると考えられる。地点によっては都市化も影響しているとみられる」と説明する。


 気温の上昇は、その他の気象にどのような影響を及ぼすのか。秋田の年間降水量の1883年以降の推移は下のグラフの通り。気温上昇ほど特徴的な変化は見られない。

気象キャスター・和田さん 雨や雪が「極端化」と指摘


気温上昇に伴う雨や雪の極端化について解説する和田さん

 ただ、温暖化は雨に影響を与えないわけではない。元秋田地方気象台長で秋田朝日放送気象キャスターの和田幸一郎さん(63)は「気温上昇に伴い雨の降り方が極端になっている」と指摘する。

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