北斗星(6月27日付)

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 小学4年の時に初めて新幹線に乗った。住んでいた新潟を走る上越新幹線で、開業前の体験乗車会だったと思う。一緒に行った同級生たちと先を争うように乗り込み真新しいシートに興奮して座った

▼当時、走行中の振動が少ないため「たばこを立てても倒れない」とのうわさがあった。引率の先生が試し、成功した時はみんなで喜んだ。1982年の開業後は多数の運行でレールに少しずつ変化が生じ、開業前より倒れやすくなったという

▼本県など6県はフル規格新幹線の誘致に取り組んでいる。羽越新幹線(富山―秋田―青森)と奥羽新幹線(福島―山形―秋田)だ。現行の秋田新幹線こまちは東京まで最短で3時間半余り。これを1時間14分短縮できると試算した

▼JR東日本元会長の故山之内秀一郎氏は著書で「鉄道は所要時間が3時間を超えると航空機との競争が厳しくなる」と指摘。こまちがこれに該当するという。羽越、奥羽新幹線による時間短縮は歓迎だが、整備費が最大計5兆円超と聞くと費用対効果が気掛かりだ

▼鉄道のライバルに挙げられた航空機が離発着する秋田空港は昨日、秋田市雄和に開港して40年となった。空港も駅も新型コロナウイルスの影響で利用者が低迷している

▼9月末までの大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン」では、航空機で本県入りして新幹線で東京に向かうなど航空と鉄道の連携企画が中止となった。積極的に誘客できる日に向け連携は続けてほしい。

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