交通弱者、寝たきり高齢者にワクチン訪問接種 湯沢雄勝医師会

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 新型コロナウイルスのワクチン接種が加速する中、自宅で寝たきりだったり、交通手段がなかったりして、接種会場まで行くことの難しい高齢者がいる。湯沢市雄勝郡医師会ではこうした高齢者を支えようと、管内の医師約10人が午後の外来を休診するなどして訪問接種に取り組んでいる。さまざまな事情を抱えた高齢者の接種の現場を追った。

 22日午後2時、湯沢市中心部にある小野崎医院。午前の外来診療を終えた小野崎圭助院長(53)=同医師会会長=が、男性職員の運転する車に乗り込んだ。在宅で介護を受ける高齢者宅を訪問し、2回目のワクチン接種を行うためだ。重いアレルギー反応「アナフィラキシー」に備え、女性看護師2人も救急セットなどを入れたバッグを背負って同乗した。

 数分後到着したのは湯沢市前森の榊原千代子さん(94)宅。昨年11月に大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)を骨折してから、ほぼ寝たきりに。娘の渡邊理智子さん(65)と2人暮らしで、ショートステイを利用しながら在宅介護の暮らしをしている。

 「変わりない? 前回(の接種後)、熱とか出なかった」。小野崎院長が問診票に目を通し、体調を確認する。傍らでは、看護師がワクチンの入った注射器やアルコール綿、止血用のテープなどを取り出して準備。そして、小野崎院長が見守る中、看護師が左上腕部にワクチンを打った。

ワクチン接種後、小野崎院長と体調などについて会話する榊原千代子さん(手前)

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