角館のお祭り、曳山運行せず コロナ影響、実行委が決定

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2019年の角館のお祭り。最終日の夜には曳山同士の激突が各地で行われ、町が熱気に包まれた
2019年の角館のお祭り。最終日の夜には曳山同士の激突が各地で行われ、町が熱気に包まれた

 毎年9月7~9日に秋田県仙北市角館町で開かれる「角館祭りのやま行事(角館のお祭り)」の実行委員会は1日、今年の祭りの規模を縮小し、曳山(ひきやま)の運行や、曳山同士を衝突させる「やまぶっつけ」を中止すると決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を確実には防止できないと判断した。曳山の運行中止は2年連続。今後は実施する行事の範囲について話し合う。

 会合を非公開で開き、構成団体の代表ら約20人が出席。最初にオンラインで秋田大学医学部付属病院の医師から意見を聞き、曳山を運行する場合の感染対策について話し合った。医師からは、消毒を徹底しても密になるのは避けられず、運行は厳しいという考えが示されたという。

 こうした意見を踏まえ、今年の祭りについて協議。安全対策が十分にできないとの意見が大半を占め、運行中止を決めた。

 実行委員長の今野則夫さん(72)=同市角館町=は「安全・安心を保証できなければやるべきではない。残念だが、中止から学ぶこともある。祭りを深く考えるきっかけにしたい」と話した。

 角館のお祭りは、角館神明社と成就院薬師堂の祭典に合わせて行われる関連行事で、「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。曳山をぶつけ合う「やまぶっつけ」と情緒豊かな飾山囃子(おやまばやし)で知られる。

 例年は、18の丁内が曳山を繰り出して7日に神明社を参拝。8日は佐竹北家上覧と薬師堂への参拝を行い、9日は曳山同士が鉢合わせした際の進行を巡る交渉と、交渉が決裂した場合のやまぶっつけが行われる。

 昨年は新型コロナを受けて曳山の運行を中止。神明社と薬師堂の祭典などは行った。

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