県信組元比内支店長、顧客口座から675万円着服 懲戒解雇

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 秋田県信用組合(北林貞男理事長)は2日、大館市比内町扇田の比内支店長だった40代男性が、顧客6人のカードローン口座から現金計675万9千円を引き出し、着服していたと発表した。県信組は元支店長を6月30日付で懲戒解雇処分。着服分は元支店長の親族が弁済したため、刑事告訴はしないとしている。

 県信組によると、元支店長は2016年4月に比内支店に赴任。同年8月から今年3月まで、顧客6人から通帳を預かり、顧客が現金を借りる際に必要な「払戻請求書」を偽造するなどし、計57回にわたり現金を引き出し、着服したとしている。

 顧客の印鑑照合の確認欄には、元支店長が自ら押印。不正が発覚しないよう、引き出した現金の一部は顧客の口座に入金していたという。

 顧客の1人が口座の履歴に不審な点があることに気付き、県信組の内部調査で5月27日に不正が発覚。元支店長は調査に対し着服を認め、「生活費や遊興費のために消費者金融から借り入れがあり、返済に充てていた」と話したという。

 相馬淳専務理事は「このような事態になり大変申し訳ない。支店長という責任ある立場にありながら、コンプライアンスに対する意識が足りなかった。再発防止策を講じ、信頼回復に努めたい」と話した。

 県信組は6月21日付で、北林理事長と相馬専務理事が役員報酬10%返上(3カ月)、不正発覚当時の常務理事5人の役員報酬10%返上(1カ月)を決めた。

 県信組では19年9月にも、大館市の別の支店に勤務していたパート女性が現金約1千万円を着服したとして懲戒解雇処分となっていた。

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