北斗星(7月9日付)

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 夏空の下、白球を追い掛ける高校球児の戦いがいよいよ始まる。第103回全国高校野球選手権秋田大会はきょう開幕。夏の甲子園大会出場を懸けて22日まで行われる

▼昨年は新型コロナウイルスの影響で戦後初めて春夏の甲子園大会が中止になった。各チームの選手は2年分の思いを込めてグラウンドに立つ。試合ができる喜びを存分に味わってほしい

▼昨夏の大会中止が決まったのは5月。野球部員たちは監督の説明を聞きながら肩を震わせ、涙が止まらなかった。「何のために野球をやってきたのか」。ウイルスという見えない敵に目標を奪われた。「頭が真っ白になって手が震えた」という部員もいた

▼7月に代替大会として「2020県高校野球大会」が開催された。入場できたのは保護者と控え部員のみだった。今年はこまちスタジアムでの3回戦から、3千人を上限に一般客も観戦できる。球児たちの躍動する姿を楽しみにしているファンも多いはずだ

▼コロナ禍で世の中は一変。平凡な毎日がいかに幸せだったか痛感させられた。コロナはいつ大暴れするか分からない。チームも観客も気を緩めずに感染予防を徹底させなければならない

▼待ちに待った大会だ。「甲子園出場」「初戦突破」。チームごとに目標はさまざまだろう。どの選手にも与えられたポジションがある。力を出し切って、悔いなく試合を終えることを期待する。「九つの人九つの場をしめてベースボールの始まらんとす」(正岡子規)

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「第103回全国高校野球選手権秋田大会」に関する連載企画です

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