「復興五輪、名ばかり」 大震災の被災者「目を向けて」

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帰還困難区域が広がる福島県大熊町。バリケードの中の商店街は静寂に包まれたままだ=23日午後
帰還困難区域が広がる福島県大熊町。バリケードの中の商店街は静寂に包まれたままだ=23日午後

 「復興五輪」の理念がかすむ中、東京五輪の開幕を迎えた23日、東日本大震災の被災者からは「復興五輪は名ばかり」「被災地に目を向けるきっかけになれば」との声が上がった。

 東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の災害公営住宅で暮らす無職橘秀人さん(71)は自宅で「五輪のため被災地から資材や人材が東京へ流れた。10年間全く変わっていない被災地の現状に目を向けてほしかった」と苦々しい表情で話した。

 同町の農業佐藤右吉さん(82)は「五輪が被災地に目を向けるきっかけになり、五輪の花を見に来る人や帰還住民が増え、にぎわいが戻ってくれれば」と願う。