冷房嫌いな人は「暑くない程度」に 医師が語る熱中症対策

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最上希一郎医師
最上希一郎医師

 秋田県内は連日、気温が35度以上の猛暑日となる地点が出ており、熱中症の危険性が高い日が続いています。屋外はもちろんですが、高齢者が自宅で冷房を使わずに過ごしていて発症するケースも目立ちます。山王胃腸科(秋田市)の最上希一郎院長に、熱中症の恐ろしさや対処法などを聞きました。

とにかく暑さ避けて


 ―熱中症のサインはどう捉えればいいのでしょうか。

 体のセンサーが衰えているお年寄りにとっては、体で分かるサインはないのです。とにかく、暑さを避けることが一番です。特に、「熱中症警戒アラート」が出ている日は冷房のない家庭では命を守れない可能性があるので、役所でも図書館でもスーパーでもいいので暑さから避難することを考えてほしいです。

 お年寄りの熱中症の多くは屋内で起こります。そのほとんどが冷房が嫌いで、冷房を使わないお年寄りなんですね。秋田の夏にはエアコンはいらない、という先入観があるのかもしれません。

 しかし、どんなに自宅の風通しがいいとしても、天気予報などで熱中症のリスクが指摘される日は吹き込む風も熱風です。湿度が高ければ汗が気化せず体温が下がらないので、熱中症になりやすいのです。

 ―先生の患者さんにも冷房嫌いの高齢者の方はいらっしゃいますか。

 います。「冷房使ってください」、持ってない人には「今年は買った方がいいですよ」「日中は涼しい所に避難してください」と声を掛けています。

 ―それで、患者さんは「分かりました」となりますか。

 なりませんね。「自分は大丈夫」と返されます。皆さん、熱中症で高齢者が亡くなっているニュースを見ているんですよ。それでも、自分は大丈夫、と思っているようで、高齢者は「暑い」と思わないうちに亡くなってしまうことがあると伝えています。

 ―記者の70代の両親は、冷房を使えば冷えて腰が痛くなる、と言って使おうとしません。

 冷房で涼しくする必要はありません。涼しくすると冷房が嫌いな人は冷えて具合が悪くなりますので、暑くなくする程度でいいのです。冷房を強くしすぎると、結局つけたり消したりするから、部屋の気温が上下して体力を消耗してしまいます。弱くでいいのです。


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