番楽の継承、再興へ(上)演目復活へ習得に励む

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「若子舞」の習得に励む佐藤さん(右)と阿部さん
「若子舞」の習得に励む佐藤さん(右)と阿部さん

 鳥海山麓に位置する小さな集落、にかほ市釜ケ台。この地でおよそ400年にわたり継承されてきたのが釜ケ台番楽だ。毎年8月14日と20日に公演が行われるが、新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き今年も例年のようには開催できない。お披露目の場を失った保存会メンバーはこの夏、どんな思いで番楽と向き合っているのか。釜ケ台番楽の今を見詰めた。2回続き。

 ◇  ◇

 8月4日夜、山あいの釜ケ台多目的会館には独特な節回しの歌声と、太鼓や笛のにぎやかな音が響いた。おはやしに合わせて扇を手に舞うのは、釜ケ台番楽保存会の佐藤渓輔さん(35)と阿部光博さん(53)だ。

 2人が取り組むのは「若子舞」という演目。10年ほど前、この演目を演奏できる笛の吹き手が欠け、それを機に披露されなくなった。若子舞には後編に当たる演目「根子切舞」もあるが、こちらはもう40年以上演じられていないという。

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