北斗星(8月14日付)

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 今年のペルセウス座流星群は昨日未明がピークだった。流れ星に願い事をしようかと、夜空を見上げてみたが、雲が広がっていたため一つも見つけられなかった

▼ただ国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ・マウナケア山)に設置されたカメラからの映像がインターネット上で公開されており、満天の星の中を次々に流星が現れるのを見られる。この天体望遠鏡の建設に携わったのは秋田市出身の林左絵子・国立天文台准教授(62)だ

▼すばる望遠鏡は口径8・2メートルという世界最大規模の「目」で宇宙を見詰める。人の目の100万倍以上の性能を持ち宇宙と生命の根源を探る観測を1999年から続けている。「暗い暗い遠くを調べるのはとても大変だが、だからこそ挑戦しがいがある」と林さん

▼現在は口径30メートルの次世代超大型望遠鏡(TMT)の開発に取り組む。遠い天体の光は長い時間をかけて飛んで来る。今見えている姿は遠い過去のものだ。より遠くを観測することで最初に生まれた星や銀河だけでなく、生命が存在できる「第2の地球」も探そうとしている

▼新型コロナウイルスの流行前には忙しい合間を縫って県内の生徒らに講演も行ってきた。林さんは「秋田の人は困難に負けない粘り強さがある。いつかTMTを使って活躍してもらいたい」と期待する

▼流れ星が消えないうちに願い事を3回唱えると、かなうという言い伝えがある。ネット画面上の流れ星にコロナの収束を願う人もいたかもしれない。

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