北斗星(8月25日付)

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 障害者が競技するパラスポーツの中で人気の高い団体球技の一つが車いすバスケットボールだ。夏季パラリンピックでは、1960年の第1回ローマ大会から実施されている

▼10年余り前、初めて会場で観戦する機会があった。クラブチームによるエキシビションの試合だった。スピード感あふれる展開と、車いすがぶつかり合う激しい攻防に心が躍った。パラスポーツは面白い。そう実感した

▼64年以来、2回目となる東京パラリンピックが昨日開幕した。参加選手は史上最多の4403人に上る。22競技、539種目でメダルが争われる

▼「最高の舞台で全力のパフォーマンスを披露したい」。アスリートの共通した思いだろう。新型コロナウイルスの感染急拡大により原則無観客となったが、テレビやインターネットでの観戦を楽しみにしている人は世界中にいる。障害のある選手が限界に挑む。その姿が、コロナ禍で疲弊した世の中を元気づけてくれるようにと願う

▼県勢は男子マラソン(視覚障害T12)に秋田市出身の熊谷豊選手(34)が出場する。目標に掲げるのは金メダルだ。代表決定後に「最後まで諦めず、秋田県人特有の粘り強い走りを見せたい」と意気込みを語っていた

▼2004年アテネ大会の男子マラソン(視覚障害1)では横手市出身の高橋勇市さん(56)が栄冠に輝いている。高橋さんに続く快挙達成となるか。レースは最終日の9月5日。頂点に挑む熊谷選手に古里から大きな声援を送りたい。

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