湯沢産人工ダイヤ、12月にも宇宙空間で実験へ

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 精密部品メーカー・アダマンド並木精密宝石

宇宙実験に使われるアダマンド並木精密宝石の基板((C)スペースBD)

(東京、並木里也子社長)の秋田湯沢工場(秋田県湯沢市)で作られた人工ダイヤモンドが、年内にも国際宇宙ステーションでの船外実験に世界で初めて用いられることになった。宇宙空間の過酷な環境下で受ける影響を検証するのが目的。ダイヤは次世代を支えるハイテク半導体素材として有望視されており、同社は「実験で得られる知見を基に、宇宙でも使用できるデバイスの開発につなげたい」としている。

国際宇宙ステーション内の日本実験棟「きぼう」にある船外実験スペース((C)JAXA/NASA)


 1939年に電気メーターの軸受け宝石の製造から創業。宝石の加工・研磨の技術を生かした製品を開発し、現在は工業用宝石部品のほか小型モーターや医療用機器など幅広く製造販売を手掛ける。売上高(2020年12月期)は138億円、従業員は約550人。県内には秋田湯沢工場のほか、主に光通信部品を製造する子会社のアキタ・アダマンドがある。

 ダイヤを基板とする半導体は現在主流のシリコン製に比べ、放熱性や耐電圧性に優れていることが理論的に分かっている。高い周波数や出力が得られ、強い放射線を浴びる宇宙空間でも安定的に動くとして「究極の半導体」と呼ばれ、第5世代(5G)移動通信システムの次世代に当たる「ビヨンド5G」での活用が期待されている。

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