義足の獣医師「命救ってくれた恩返したい」 秋田から横浜移住、パラのボランティアに

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スリーアギトスのモニュメントの近くに立つ坂本さん

 秋田県動物管理センター元所長で、一昨年3月まで秋田市で動物病院を営んでいた獣医師坂本尚志さん(69)=横浜市在住=が26日、東京パラリンピック馬術会場の馬事公苑(東京都世田谷区)でボランティアとして活動した。右足に義足を着けている坂本さんは「障害者への差別や偏見のない世の中へ前進することに少しでも貢献できたらうれしい」と話す。

 坂本さんは50年前、獣医学を学ぶため大学へ入る直前に車にはねられて右足のふくらはぎから下を失った。生きる希望をなくし、何度か自ら命を絶つことも考えたという。悲痛な思いにさいなまれていた時、自分を絶えず励ましてくれたのが周囲の年配者。「あの時救ってくれた恩をいつか返したい」。そう思って過ごすうち、多くの人が高齢で他界してしまった。

 そこで思い付いたのが、社会や次世代の人たちへ恩を還元すること。東京五輪・パラで主催者がボランティアを募集することを知り、ぜひ自分も協力したいと手を挙げた。

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