北斗星(8月28日付)

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 明桜高校の風間球打投手の「スピンがかかった球」には将来性がある―。プロ野球楽天の石井一久監督が先日、その才能に目を付け「ドラフト1位候補だ」と高く評価した。秋のドラフト会議が今から待ち遠しい

▼楽天のチーム名は「ゴールデンイーグルス」。日本語にすると東北などを中心に生息する「イヌワシ」となる。プロ参入時、楽天の三木谷浩史社長は「東北らしさ」「勇壮なイメージ」を強調するために選んだと説明した。タカ(ソフトバンク)に負けない知名度に育てたい

▼猛禽(もうきん)類のイヌワシに話を移すと餌となるノウサギやヤマドリの減少、自然破壊などで全国の個体数は推定500羽にとどまる。つがいが幼鳥を巣立たせた割合を示す繁殖成功率は11%まで低下。種をつなぐ上で危機的レベルだ

▼環境省は保護・増殖の取り組みを促そうと全体目標を策定。目指すべきつがい数を全国で206組とし東北に最多の85組を割り当てた。成功率を36%へ引き上げることも盛り込んだ

▼大森山動物園(秋田市)の小松守園長も策定の議論に関わった。最も懸念するのはイヌワシの少子高齢化。動物園で生まれた卵やひなを野生復帰に活用するなど新たな道を探らなければ、野生での繁殖は先細る一方だという

▼一度は絶滅したトキやコウノトリは野生化が実を結び、ニホンライチョウも増殖が試みられている。次こそイヌワシを。絶滅へのカウントダウンが聞こえそうな状況だけに、「早く」との思いが募る。

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