北斗星(9月3日付)

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 気付いたことはすぐにメモを取るようになった。時間がたつと忘れてしまうからだ。最近は物忘れが多くなったと感じる。仕事上の「名案」が浮かんでも、いつの間にか頭から消えてしまうことがある

▼プロ野球オリックスの中嶋聡監督(北秋田市出身)は試合中、ベンチでよくメモを取る。相手バッテリーの攻め方、プレーでの問題点、試合で感じたことなど、さまざまな気付きを記していると思われる。試合に集中しながら、メモを取るというのは冷静な証拠だろう

▼オリックスの好調が続く。昨年までパ・リーグ2年連続最下位。開幕前の下馬評は低かったが、交流戦で優勝するなど、6月には37年ぶりの11連勝を飾った。堂々の首位に立つ

▼投打の柱がしっかりしている。エース山本由伸投手に加え、弱冠20歳の宮城大弥投手が大躍進。打線は吉田正尚選手が不動の3番に座り、4番・杉本裕太郎選手がこれまでとは見違える活躍を見せる

▼大きな補強をしたわけでもないのに力が格段にアップしたのは「中嶋チルドレン」の存在だ。2軍監督時代に可能性を感じていた若手、中堅選手を抜てき。今季の飛躍につなげている。中嶋監督の選手を見る目が確かだという表れかもしれない

▼イチローさんらを擁し、オリックスが日本一になったのが1996年。この年を最後にリーグ優勝からも遠ざかる。25年ぶりに訪れたチャンスで、実りの秋を迎えられるか。中嶋監督の冷静な采配が鍵を握るのは言うまでもない。

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