県民の期待乗せ船出の菅政権 コロナに翻弄、わずか1年で幕

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 自民党総裁選に立候補しないと3日表明した湯沢市秋ノ宮出身の菅義偉首相。昨年、秋田県から初めて誕生した首相に、県民は地方にまなざしを向けた政策を期待した。高い支持率で政権は船出したが、新型コロナウイルスへの対応に翻弄(ほんろう)され、わずか1年でその幕を閉じる。

昨年、菅首相誕生を祝って商店街に設置されたのぼり=3日、湯沢市


 菅政権の支持率は、共同通信の世論調査で政権発足時の昨年9月が66・4%。それが、今年の8月には31・8%と半減した。新型コロナの感染が広がるたび、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を繰り返し発令し、「後手」との批判を浴びた。

自身が旗振り、「Go To」継続に固執


 菅氏自身が旗振り役となった観光支援事業「Go To トラベル」もそうだった。昨年11月以降、感染の第3波が広がると、事業停止を求める声が続出。菅氏は「感染拡大の主要因との証拠はない」と継続に固執し、停止判断が年末まで遅れた。

 仙北市角館町の武家屋敷通りで樺(かば)細工などを扱う「いしばし民芸」は昨年春以降、大幅な売り上げ減に苦しむ。店主の石橋正則さん(57)は「Go Toで一時的に回復したけど停止してしまい、結局今が一番苦しい。感染抑制が最重要と思って耐えてきたが、感染者が減っていない」。政府としての対応の難しさには理解を示しつつも「首相にはもう少し状況に応じて先手を打ち、経済の回復に向けた将来の展望を示してほしかった」と話す。

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