こまち概算金2千円安の1万600円 外食向け需要減響く

お気に入りに登録

 JA全農あきたは10日、秋田県内の各JAに支払う2021年産米の「JA概算金」を決定した。あきたこまち1等米(60キロ)は前年同期に比べ2千円安い1万600円。新型コロナウイルス禍で外食向けのコメの需要が減少したことなどが響いた。減額は2年連続。各JAの販売手数料を差し引いた農家への実質的な仮渡し金「生産者概算金」は、1万円前後と想定される。



 外食向けの販売不振でコメの在庫が積み上がっていることに加え、人口減により、コメの需要自体が減少していることが背景にある。農林水産省のまとめでは、21年産主食用米の全国需要量は約700万トンの見通し。全国のコメの民間在庫量(今年6月末時点)は前年同期より19万トン多い219万トンで、国が示す適正水準(180万~200万トン)を上回る。

 農水省が発表した21年産米の作柄概況(8月15日時点)によると、本県を含む東北や北海道、北陸といった主産地では「やや良」や「平年並み」と比較的良好。今後の作況次第ではさらに在庫が膨らむ可能性がある。

 JA概算金は、県JAビル(秋田市)で10日に開かれた全県JA組合長会議の協議を経て決まった。JA全農あきた運営委員会の斉藤一志会長は終了後の会見で、概算金について「率直に言って安い。市場原理で動いているのでなんともしがたい。コロナ禍で消費はかなり落ち、20年産の在庫が大量にあるため、21年産米もなかなか販売ができない」と話した。

 あきたこまち以外のJA概算金は▽ひとめぼれ1万円▽めんこいな、ゆめおばこ、秋のきらめき、つぶぞろい各9700円▽淡雪こまち1万600円▽ササニシキ1万100円―。いずれも前年に比べて2千円ダウンした。

 全農あきたによると、今秋先行販売される県新品種米「サキホコレ」を各JAから全農あきたが買い取る価格については、今月17日までに対象JAとの協議を経て決定するという。

秋田の最新ニュース