知らない人を「母さん」「奥さん」 専門家の見解は?

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 本紙「声の十字路」欄の投稿をきっかけに、他人に対する呼称の在り方について、先月26日付と今月9日付の紙面で読者からの反響などを紹介してきた。今回はジェンダー問題や言語学の専門家に見解を聞いた。

■海外の視点から 国際教養大・千葉加恵子准教授
性別で区別しない流れへ

 知らない人を「母さん」「奥さん」と呼ぶことをどう思いますか―。知り合いの3人の海外出身者(英国、南アフリカ、中国)に聞いてみました。答えは「自分の母親でもないのに他人をそう呼ぶのはおかしい」というものでした。「おじさん」「おばさん」など年齢で区分した呼称はそれぞれの国の言葉であるものの、他人に対し「母さん」といった女性の役割を意識した声掛けはしないそうです。「女性は出産、結婚をする」ことが前提となっている呼び方に違和感を抱いていました。

 このテーマについて考える上で頭に浮かんだのが、世界経済フォーラムが3月に公表した「男女格差報告」(ジェンダー・ギャップ指数)の日本の順位です。

 世界156カ国中、日本は120位。この順位は先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国(102位)や中国(107位)より低い結果です。女性議員や企業の女性管理職の割合の低さなど、政治と経済両分野で、諸外国に比べ後れを取っていることが大きく影響しています。

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