佐竹氏遺宝展(2)佐竹文書 要人との交流残す

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 本展では、千秋文庫(東京都千代田区)が所蔵する佐竹文書が県内で初めて展示される。千秋文庫は佐竹侯爵家の家令を務めた小林昌治が設立した博物館。佐竹宗家の伝来品を所蔵、公開している。

 佐竹文書は、かつて文書を冊子に貼り付けていたため展示が困難だったが、東京大学史料編纂(へんさん)所の手でこのほど分解修理され、原形に近い形で展示できるようになった。

豊臣秀吉朱印状(一部)
5月4日(年不詳)
折紙
縦45センチ×横66・8センチ
千秋文庫蔵

徳川家康御内書(一部)
5月5日(年不詳)
折紙
縦42・1センチ×横57・5センチ
千秋文庫蔵


 写真は初代藩主佐竹義宣(よしのぶ)の父義重(よししげ)に宛てた豊臣秀吉の朱印状と、義宣に宛てた徳川家康の御内書(ごないしょ)で、内容は端午の節句の献上に対する礼状のようなものである。秀吉、家康どちらも「悦(よろこ)びに思(おぼ)し召す」と自身に敬語を用いている。これは両者が最高権力者として諸大名に接していたことを示し、その地位が秀吉から家康へ移ったことを象徴している。

 佐竹文書には秀吉、家康をはじめ、足利直義、武田勝頼、伊達政宗らが発給した書状などが多数ある。歴史の大きな動きと関わりながら生き抜いた佐竹氏の姿を物語っている。

展覧会の詳細はこちら
佐竹氏遺宝展―守り継がれた大名家資料―

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