北斗星(10月22日付)

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 首都圏に住む九州出身の友人が訪ねてきて県内を車で案内したことがある。そのとき「あれは何」と尋ねられたのが、屋外に設置された家庭用灯油タンク。あまり寒さが厳しくない地に暮らしてきた友人には珍しいものだったようだ

▼家々に設置された灯油タンクは本県の暖房の主力が灯油である表れ。少し以前の調査だが、総務省が地域別に冬の光熱費をまとめている。当然ながら灯油代の支出は寒冷地ほど多い傾向があり、北海道、東北、北陸の順番だった

▼冬を前にガソリンや灯油の値上がりが続く。県内のレギュラーガソリン平均価格は1リットル当たり約162円、灯油店頭価格は18リットル当たり1840円。世界経済回復に伴う原油価格高騰などの影響で、いずれも約7年ぶりの高値水準となった

▼ガソリン価格の値上がりは車が生活の足として欠かせない本県などで特に影響が大きい。新型コロナウイルス感染が落ち着き「やっと遠出できそう」という気持ちに水を差された格好だ

▼電気・都市ガス料金も上昇。いずれの料金も原油、天然ガスなどの輸入価格変動を反映して決まる。12月の電気料金は今年1月比で14・4%もの上昇(東北電力)となる見通し。家計へのダメージが拡大し、節約意識も働きそうだ

▼昨日はあられ交じりの雨が降った。最低気温が10度を下回る日も目立つ。「寒くなってきた」と感じる折の光熱費値上げ。あまり懐具合を心配しないで、灯油タンクを満杯にできる価格にならないものか。

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