由利本荘市の体育施設で女性遺体 前日にワクチン接種で来場

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 秋田県由利本荘市は26日、ナイスアリーナ(同市石脇)の個室トイレ内で、市内の60代女性が亡くなっているのが見つかったと発表した。女性は前日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場となった同所で米モデルナ製ワクチンを接種していた。死因や接種との因果関係は不明。

 市によると、女性は25日に1人で会場を訪れ、午後2時6分に1回目のワクチンを打った。基礎疾患はなく、予診でも体調不良は訴えていなかった。15分の経過観察中も異変は見られなかったという。

 26日朝、トイレ掃除に来た清掃業者が施錠されたままの個室を発見。連絡を受けたアリーナの施設管理者が午前9時35分ごろ、中で倒れている女性を見つけた。通報を受けた由利本荘市消防署の救急隊員が死亡を確認した。市は女性が帰宅前にトイレを利用したとみている。

 アリーナは市が建設し、民間事業者が指定管理者として運営。女性がワクチン接種した25日は事業者が午後9時半の閉館前に巡回した。人感センサー付きのトイレの照明が全て消えていたため、トイレ内には入らなかったという。

 アリーナを所管する市教育委員会スポーツ課の伊藤望課長は「人が倒れている可能性もあり、トイレの中に入って確認するべきだった。今後は電気が付いていなくてもトイレ内部を確認するよう指導する」としている。

 厚生労働省によると、ワクチン接種後に副反応が疑われる事例が確認された場合、医療機関に対し国へ報告するよう求めている。国は報告のあった事例について専門家による評価を行い、結果を公表している。

 今月3日までに国内でワクチン接種後に死亡が確認された事例はファイザー製で1218件、モデルナ製で37件あるが、現時点でワクチンとの因果関係があると結論付けられたケースはなく、情報不足などで因果関係が評価できないとされる事例が大半を占める。

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